投げたり、振ったり、積んだり、転がしたり、いろいろな遊び方が広がるお手玉。
関西では「おじゃみ」とも呼ばれるそうです。
既製品のお手玉は百均にも売っていますが、好きな柄や中身で手作りしたらもっと愛着が湧きますよね。
ただ、縫い物全般に苦手意識がある私からすると、ちょっと大変そうだなと足踏みしてしまいます。
ボタン1つつけるのも一苦労なレベルです……
そこで今回は、針も糸も使わず、簡単にお手玉を作る方法を3つご紹介します。
材料は基本的にダイソーで揃えました。
家にあるものと組み合わせて手軽に作ることができますよ。
小学1年生の娘と一緒に作ってみましたので、写真と合わせてご覧ください。
縫わないお手玉の作り方|子ども用靴下を使う
まずは、子ども用の靴下を使った作り方を紹介します。
丸っこい形で、俵型に近いお手玉になります。
子ども用靴下を使ったお手玉の材料
靴下はわざわざ新品を用意しなくても、サイズアウトしたお気に入りの靴下でOKです。
また、輪ゴムで閉じるだけなので、外して中身を出せばまた靴下として使用できるのがポイント。
現役のお気に入り靴下でも作れてしまいます!
子ども用靴下がない場合は、ニット製のペットボトルカバーでも同様に作れます。
ペットボトルカバーの紐は抜き取ってから使用してください。
子ども用靴下を使ったお手玉の作り方
小学1年生の娘に作ってもらいました。
輪ゴムでしばる工程が少し難しそうでしたが、全体的にさくさく進めていました。
①靴下の表裏をひっくり返す
まずは靴下を裏返しにします。
サイズは、ピンクの方が10cm~24cm、青い方が15cm~20cmです。
くるぶし丈くらいの長さが作りやすいと思います。
②中身の素材を入れる
裏返した靴下の中に、お手玉の中身を詰めていきます。
靴下全体の真ん中より少し下のラインまで入れるのがポイントです。
かかと部分にひっかかりやすいので、つま先の方までしっかり入れるように注意してくださいね。
③真ん中を輪ゴムでしばる
中に入れた素材が出てこないよう、ぎゅっと縛ります。
輪ゴムがなければヘアゴムでも大丈夫です。
④靴下の表裏を元に戻す
中身の詰まった つまさき部分を押し込むようにして、靴下を表に返します。
最初はよくわからない顔をしていた娘ですが、一度コツをつかんだら一瞬で返していました。
⑤形を整えて完成!
輪ゴムで絞った部分と履き口の形を整えて完成です!
靴下の柄や履き口のデザインによって、お手玉の印象も変わります。
輪ゴムをしばる位置によって柄がお手玉の正面にくるようにもできるので、調整してみてくださいね。
縫わないお手玉の作り方|手芸用ボンドを使う
次に、手芸用のボンドを使った作り方を紹介します。
「かます型」と呼ばれる形で、ラッピングした袋のようなお手玉。
お手玉として遊ぶのはもちろん、見た目の可愛らしさから置物にもするのもおすすめです。
手芸用ボンドを使ったお手玉の材料
購入したダイソーのはぎれは約20cm×30cm。
お手玉だいたい3個分です。
王道に和風のはぎれを選びましたが、他にも色や柄はたくさんあるので、お気に入りを探してみてくださいね。
手芸用ボンドを使ったお手玉の作り方
手芸用ボンドを使ったお手玉で難しかったのは、最後のリボンを結ぶところ。
中身が出ないように、しっかりと縛りましょう。
①はぎれを切る
約10cm×20cmになるよう、はぎれを切ります。
(大雑把に切りすぎたため、画像は2枚分しか載せられませんでした)
だいたいで構いませんが、半分に折ったサイズが完成時の大きさになりますので、小さくなりすぎないようにご注意ください。
②表面、上半分の両端にボンドをつける
はぎれの表側に手芸用ボンドを塗ります。
半分に折って貼り合わせるので、上か下半分の両端に一本ずつボンドを置いてください。
一度折って、折り目を目安にボンドを塗るとやりやすいかと思います。
③半分に折って貼り合わせる
端を合わせてしっかりと折り、貼り合わせます。
輪っか状になる部分にボンドが不足しがちです。
穴が開くと中身がこぼれる原因になるため、ボンドが足りなければ注ぎ口を突っ込んで足してください。
ボンドは乾けば透明になるので、はみ出たり多すぎたりはあまり気にしなくて大丈夫です。
④表にひっくり返す
しっかりとボンドを乾かしてから、裏表になっている袋を表に返します。
角をきちんと出すのがポイントです。
穴が開いていないかもチェックしてくださいね。
⑤中身の素材を入れる
お手玉の中身を詰めていきます。
袋の1/3~1/2くらいを目安にしてください。
袋の口を少し折ると、袋が安定して入れやすくなります。
特に細かいビーズを入れる時は、スプーンなどを使ってこぼれないように気を付けましょう。
⑥リボンでしばって完成!
上部をリボンでぎゅっと縛って完成です!
中身を詰めすぎると余裕がなくなり、縛りにくくなります。
はぎれとリボンとの組み合わせで雰囲気がガラッと変わる、素敵なお手玉ができました。
縫わないお手玉の作り方|ペットボトルのふたを使う
最後に紹介するのは、ペットボトルのふたを使ったお手玉。
布すら使わないので、見た目はだいぶお手玉から離れますが、小さなお子さんの手にちょうど良い大きさです。
プラスチックのふたに固い中身があたるとはっきりした音が出るので、マラカスのような遊び方も楽しめます。
ペットボトルのふたを使ったお手玉の材料
ペットボトルのふたやビニールテープの色は、お好みのものをご用意ください。
油性ペンを使えば、完成したお手玉に絵を描くこともできますよ。
ペットボトルのふたを使ったお手玉の作り方
ペットボトルのふたを使ったお手玉は3工程で完成します。
ビニールテープを巻くのが少し難しいので、お子さんと一緒にチャレンジしてみてください。
①ふたに材料を入れる
ペットボトルのふたの一つに、お手玉の中身の素材を入れます。
大きな素材や、柔らかい素材は向きません。
鈴のような音のなるもの、ぶつかってカチカチと音が鳴るビーズなどがおすすめです。
②もう一方のふたを重ねる
中身を入れたふたの上に、もう一つのふたを重ねて置きます。
③ビニールテープでつなげて完成!
ふたとふたの境目に、ビニールテープを巻いて完成です。
ビニールテープは長めに切って、ぴったりと貼り付けるように巻いていきましょう。
一人でやるとふたがずれやすいので、二人でやるのがおすすめです。
中に入れる素材について
お手玉の中身といえば、小豆やお米などが一般的です。
しかし生ものを使うと、管理方法によっては虫が湧いたり傷んだりする可能性があります。
今回の手作りお手玉では、準備と管理の手軽さを優先して中身の素材を選びました。
家にないものは、百円ショップで購入できます。
お子さんと一緒にお店の手芸コーナーを眺めるのもわくわくしますよ。
お手玉の中身おすすめ①鈴
お手玉を作ろうと思って、真っ先に浮かんだのが鈴です。
放るたびにチリンチリンと可愛らしい音が鳴って、より愛着が湧きます。
今回はダイソーのちりめん鈴12mmを使用しました。
子ども用靴下や手芸用ボンドを使ったお手玉なら、もう少し大きな鈴でも入ります。
お手玉ごとに異なる音の鈴を入れても楽しいですね。
お手玉の中身おすすめ②ビーズ
子ども用靴下や手芸用ボンドを使ったお手玉には、12mmくらいの手芸用ビーズがおすすめ。
ペットボトルのふたを使ったお手玉には、6mmくらいのビーズがちょうどよい大きさです。
6mmのビーズは、布製のお手玉に入れたら小豆のような感触になるかなと期待したのですが、必要量のわりに存在感は控えめでした……
お手玉に入れてしまえば形も色もわからないので、大きさ以外は何でもOK!
ただ、子どもが好きな色や形のビーズを用意すると、中身を入れる時にとてもテンションが上がります。
あれこれ選ぶ楽しみも、手作りの醍醐味の一つ。
ビーズ売り場で一緒にお気に入りを探してみるのも良いと思います。
お手玉の中身おすすめ③デコレーションボール
お手玉の厚みを出すのに便利だったデコレーションボール。
膨らんだ形を保てるほか、ふわふわした感触になるので、触り心地も良くなりました。
ペットボトルのふたには入らないので、ご注意ください。
お手玉の中身おすすめ④スーパーボール
ダイソーでは「はねるボール」という名称で販売されていたスーパーボール。
重みがあるため、お手玉のずしっとした感じを出すのに重宝しました。
また、デコレーションボールのように大きさがあるので、中身のかさましにも一役買ってくれます。
入れすぎるとゴツゴツしてしまうため、2~3個くらいがおすすめです。
こちらもペットボトルのふたに入れるのには向きません。
まとめ
縫わないお手玉の作り方を3つ紹介しました。
中に入れる素材は何でもあり!
素材によっては細かいものもありますので、お子さんが口に入れてしまわないようご注意ください。
いずれの作り方も、中身が出てこないようしっかりと口を閉じるのがポイントです。
針も糸も使わず、身近な材料で簡単に作れますので、お子さんと一緒に工作してみてくださいね。