朝、洗濯機のふたを開けたら一面の銀世界! わー!!
ポケットから出し損ねたティッシュを一緒に洗っちゃったんだ!
一瞬で状況は理解しても、これはいったいどうしたものか……と想像するだけで冷や汗が出ます。
洗濯物に付着したティッシュを取り除くのに有名なのは「柔軟剤を使って洗い直すこと」です。
しかし、香りが苦手だったり、タオルの吸水機能の低下を避けるためだったりと、柔軟剤を使用しない・常備していないご家庭もあるのではないでしょうか。
今回は、柔軟剤なしでこの窮地を乗り越える対処法をまとめました。
柔軟剤なしで洗濯物のティッシュを取り除く方法3つ
柔軟剤を使わずにティッシュを取り除くには、次の方法があります。
なお「柔軟剤の代わりになる」と言われるお酢やクエン酸は、洗濯機内の金属部分を傷めてしまう可能性があるのでおすすめしません。
また、「スポンジや排水溝ネットでこする」というやり方もありますが、こすることで静電気が発生し、取ったティッシュがまたくっつく悪循環に陥りがちです。
効率があまりよくないので、こちらもおすすめしません。
乾燥機にかける
乾燥機をお持ちで、ティッシュまみれの洗濯物が乾燥OKなものの場合は、洗濯物をそのまま乾燥させてしまいましょう。
遠心力と風力で吹き飛ばす!
なんとも力業な対処法ですが、遠心力と風力が加わることで、乾燥したティッシュがより落ちやすくなります。
また、洗濯物全体を一気に処置できるので効率も良く済みます。
残ったティッシュは振り落とそう
乾燥させた後は、衣類を軽く振って、残ったティッシュを落としましょう。
この時、ティッシュのクズが床に散らばるので、新聞紙等を敷くか、お風呂場など水で足元を洗い流せる場所で行うのがおすすめです。
乾燥機といえばコインランドリー?
乾燥機がないからといって、コインランドリーに持ち込むのはNG!
お店の乾燥機内に散らばったティッシュを掃除することはできませんので、お店の方や次に使う方の迷惑になってしまいます。
乾燥機がない場合は、次の一手へ進みましょう。
リンスやコンディショナーで洗う
こちらは柔軟剤の代わりとして使える方法です。
ティッシュがくっつく原因は静電気
そもそも、洗濯してしまったティッシュが衣類にこびりつくのは静電気のせい。
柔らかいティッシュは構造的に弱いため、回転している間に千切れにちぎれ、衣類と何度も擦り合った結果、静電気まみれになってしまうのです。
そして、柔軟剤を用いる方法は、柔軟剤に含まれる成分が静電気を抑える効果を利用しています。
リンスやコンディショナーには柔軟剤と同じ成分が含まれる
リンスやコンディショナーに含まれる陽イオン性界面活性剤(カチオン)は、柔軟剤に含まれる成分と同じもの。
市販されている家庭用の柔軟仕上げ剤の主成分は、陽イオン(カチオン)界面活性剤です。
◇柔軟仕上げ剤のメカニズム|日本石鹸洗剤工業会
リンスも、界面活性剤のほか、油剤、湿潤剤、乳化剤などが配合されています。主成分の陽イオン(カチオン)界面活性剤が、髪の表面に均一に吸着して、表面の摩擦抵抗を抑えてすべりをよくするとともに、溜まった静電気を逃がすことで、髪のからまりやもつれを防ぎます。
シャンプーとリンスとトリートメントと…|日本石鹸洗剤工業会
なので、リンスやコンディショナーも柔軟剤同様に、静電気を抑えてこびりついたティッシュをはがせる、ということなのです。
リンスやコンディショナーの使い方
リンスやコンディショナーの溶液で洗濯物を漬け込むのがコツです。
縦型洗濯機、ドラム式洗濯機、それぞれの工程を紹介します。
なお、どちらの場合も、すすぎの工程に入る前に洗濯機の糸くずフィルターをきちんと掃除しておきましょう。
粘着テープで取り除く
最終手段! 地道な作業でティッシュを取り除く方法です。
前述した2つのやり方と併せて、最後の仕上げとしてお試しください。
粘着ローラーを使う
乾燥した洗濯物をパタパタと振りはたいてもまだ付着がみられる場合は、粘着ローラーで取り除きましょう。
力をこめてコロコロすると、生地を引っ張って傷みの原因になりますので、優しく、ゆっくりと動かします。
なお、衣類用ではなく、掃除用の粘着ローラーを使う場合は、実際に洗濯物へ転がす前にひと工夫を。
掃除用のまっさらな粘着面は粘着が強すぎて、生地を傷める可能性があります。
1~2回、別の布をコロコロしてから使用しましょう。
ガムテープを使う
ガムテープの粘着面を表にした輪っかを作り、ティッシュをぺたぺたとくっつけながら取り除きます。
粘着ローラーよりも手数が必要になるため、よりピンポイントでティッシュを除去したい時や、大きめのクズが残った時などにおすすめです。
洗濯機のケアも忘れずに
ティッシュまみれの洗濯物を救出できたら、ティッシュまみれの洗濯機もきれいにしましょう!
ぱっと見でわかる範囲以上にティッシュが詰まっている恐れがあるので、フィルターの類もきちんと掃除をします。
縦型洗濯機の場合
洗濯機を動かす前に、洗濯機内に落ちているティッシュと、糸くずフィルターに入っているティッシュを取り除きます。
- 洗濯槽いっぱいまで注水する(洗剤や洗濯物は入れない)
- 洗濯機を回し、浮いてきたゴミを網やゴミ取りネットなどですくう
- ティッシュが浮いてこなくなったら、排水する
- 糸くずフィルターを水洗いして元に戻す
洗濯槽内の排水穴にティッシュが詰まっていることもあるので、念入りにチェックしてみてください。
ドラム式洗濯機の場合
縦型同様、洗濯機を動かす前に、洗濯機内に落ちているティッシュと、排水フィルターや乾燥フィルターに入っているティッシュを取り除きます。
- 水の量は多め、時間は長めの設定にして、洗濯機を回す
- 上部の乾燥フィルターと下部の糸くずフィルターをそれぞれ掃除する
- 念のため、排水口やホースが詰まっていないかチェック
上下のフィルターは水洗いしてよく乾燥させてから、元に戻すようにしましょう。
まとめ
ティッシュまみれの洗濯物を、柔軟剤なしでどう対処するかをまとめました。
この3つの対処法があれば、柔軟剤なしでもピンチは乗り越えられるかと思います。
故障や水漏れの原因になりますので、洗濯機本体のケアもお忘れなく。