自分で描いたイラストをはんこにできる消しゴムはんこ。
芋はんこよりも手軽に作れ、保存も簡単! ですが、ネックになるのが使う道具です。
特にカッターや彫刻刀など、消しゴムを削るのに使う刃物は、小さなお子さんにはまだ難しいかなと敬遠してしまうこともあると思います。
そこで今回は、カッターや彫刻刀などの刃物を使わずに消しゴムはんこを作るやり方を紹介します!
多少の力と根気が必要になりますが、ケガの心配はほぼありません。
ただ、土台となる消しゴムはんこ本体を適切な大きさにカットする際にはカッターが必要です。
小さなお子さんの場合は、大人の方がやってあげてください。
小学1年生の娘は、下絵を移す段階で集中力が切れてしまったため、実際の作業は私が行いました。
カッター使わない消しゴムはんこの材料・道具
今回使用する材料・道具は次のとおりです。
消しゴムはんこ用のはんこは、ダイソーのものを使用しました。
商品名は「彫ってつくるスタンプ消しゴム」です。
JANコードは4549131080261。文房具のコーナーにありました。
カッター使わない消しゴムはんこの作り方
それでは早速、カッター不要の消しゴムはんこの作り方をみていきましょう。
作り方①消しゴムはんこ用はんこを半分に切る
ダイソーの「彫ってつくるスタンプ消しゴム」の大きさは9.9cm×8cm。
そのまま使うには大きすぎるので、はじめにカッターで半分にカットしました。
大きな図案で作る場合は、こちらの工程は省いてしまってOKです。
作り方②図案を紙に描く
カットした消しゴムはんこ本体の大きさを確認しつつ、図案を描きます。
上の画像は、娘に描いてもらったイヌです。
使う道具の特性上、「細い線を重ねる」ことや「広い面をくり抜く」ことが難しいため、シンプルな線だけのイラストがおすすめです。
イヌの鼻くらいの大きさならなんとか面で彫れます!
オリジナルのものならコピー用紙に直書きで構いません。
市販の図案やイラストの模写を使いたい場合は、トレーシングペーパーなど下絵が透けて見える紙を使って描き写しましょう。
ダイソーの「トレーシングペーパーふせん(小)」は7cm×9.5cmで、消しゴムはんこの図案にも使いやすい大きさ。
売り切れ続出の人気商品のため、店頭で見つけたら是非ゲットしてくださいね。
JANコードは4549131502442です。
作り方③鉛筆で強くなぞり、消しゴム本体へ転写する
描いたイラストを濃い鉛筆で強くなぞってから、消しゴムはんこ本体の青い面に押し当てます。
我が家の娘はここでリタイア! 「強くなぞる」のは小学1年生には難しかったようです。
転写の際、紙や消しゴムがずれると図案がぼやけてしまうので、しっかりと固定して、上から思いっきり全体をこすりましょう。
娘が描いたイラストを、私が2Bの鉛筆で力いっぱいなぞって転写した画像がこちらです。
ネコの方に、娘の転写チャレンジがぼんやりと写っています。
なぞる力が弱く、うまく鉛筆の粉が載らなかったようです。
コツは「濃い鉛筆で図案をなぞる」ことと、「ずれないよう押さえて図案全体をしっかりとこする」ことです。
作り方④カッター以外の道具を使って彫る
それでは、カッター以外の道具で図案の線を彫っていきます。
ポイントは「先端が金属のシャープペン」。先端が引っ込んでしまうものは不向きです。
芯は抜いておいた方がやりやすいと思います。
家にあった、ぺんてるのグラフギアを使いました。
消しゴムはんこのクズが詰まることはありませんでしたが、本来の使用用途とは異なる使い方になりますので、ペン先が折れないようご注意ください。
作り方⑤図案の線に沿って点を打つ
シャープペンのペン先でいきなり線を彫るのは無理なので、まずは下絵の線に沿って大まかに点を打っていきます。
思いっきり突き刺さず、ぷすぷすと穴をあけていく感じで大丈夫です。
次は、先ほど打った点と点の隙間を埋めるように、更に点を打ちます。
イヌの図案も同様に、線に沿って点を打った後、隙間を埋めるように追加の点を打っていきます。
作り方⑥シャープペンのペン先や竹串で線を仕上げる
点同士がだいたい繋がってきたら、滑らかな線になるように仕上げていきます。
そのままシャープペンで線を描くように彫っても良いですし、竹串に持ち替えてがりがりと引っ掻くように彫っても構いません。
体感では、先のとがった竹串の方がより細かく彫れるので、最後の仕上げに使うと良いかと思います。
細かい削りカスがたくさん出ます!
あらかじめ新聞紙を敷いておくと、机の汚れが少なく済みます。
また、はんこに削りカスがついていると、押印時の汚れになりますので、ねり消しを押し当てて綺麗に掃除しておきましょう。
我が家にねり消しがなかったので、今回はひっくり返したりはたいたりしただけで良しとしました。
作り方⑦図案の周囲をカットして整える
彫り終えたら、図案の周囲の余分な土台をカットします。
ここでもカッターを使うので、大人の方がやってあげてくださいね。
ダイソーの消しゴムはんこは厚みが0.6cmしかないので、持ちやすくしたい時は持ち手をつける必要があります。
持ち手の材料は、ダイソーの「工作材料 直方体」がおすすめ。
いろいろなサイズがあるので、作りたい消しゴムはんこの大きさに合わせてお選びください。
今回は持ち手なしで次の工程へ進みます。
作り方⑧試し押しして微調整したら完成!
では、実際にインクを付けて押してみます!
家にあったのが黒いインクのスタンプ台だけだったので、こちらでお試し。
スタンプ台が小さい場合は、スタンプ台の方を持って、消しゴムはんこにインク面を押し当てていくと失敗率が下がります。
うまく線が出てこない部分があったら、納得いくまで彫りましょう。
スタンプ台がない場合は、水性ペンを消しゴムはんこに塗っても押すことができます。
スタンプ台のインクを使うよりも柔らかい印象になるので、図案によって使い分けても面白いと思います。
いずれの方法も、押した後はティッシュなどでインクを拭き取ってから収納してください。
ゴムがくっついてしまわないよう、コピー用紙などで消しゴムはんこを包んでから箱にしまうと長持ちしますよ。
【まとめ】カッター使わない消しゴムはんこを作ってみよう!
カッターや彫刻刀を使わないで彫る、消しゴムはんこの作り方を紹介しました。
ダイソーの「彫ってつくるスタンプ消しゴム」は彫り面が柔らかく、ペン先が引っ込まないシャープペンシルや竹串で削ることができます。
広い面を彫るには向かないため、線を活かした図案で作ってみましょう。
年賀状など季節のお手紙に使うも良し、日常の中でカレンダーや手帳に使うも良しです。
土台をカットする際にはカッターを使用するので、小さなお子さんが作業する際は大人の方がお手伝いしてあげてくださいね。