お皿を洗いながら子どもたちの呼ぶ声に応え、洗濯物を畳み始めたところで子どもたちのケンカに駆けつけ……
一人で家の中のことや子どもたちの対応をしていると、座って休むどころか、トイレや食事すらままなりませんよね。
終わりの見えない家事や育児に追われる毎日。
「ほんの少しでいいから、自分の時間が欲しい!」と感じている方も多いのではないでしょうか。

五感すべてを家事育児にフルコミットはしんどい!
しかし! ひとつのアイテムを導入してからは、「耳だけは自分の好きなことに使える」状態になり、だいぶ気持ちが楽になったのです。
そのアイテムとは、ワイヤレスイヤホンです!
この記事では、家事や育児に自分時間をプラスするワイヤレスイヤホンの魅力と選び方を解説!
さらにワンオペ主婦目線で選んだ5つのおすすめ機種を紹介します。
家事育児にワイヤレスイヤホンがおすすめな5つの理由

ワイヤレスイヤホンとは、ケーブルを使用しないイヤホンのこと。
スマホやパソコンなどの音楽媒体と、Bluetoothで接続します。
音楽媒体とイヤホンとをつなぐ線がないため、身体も頭周りもとても自由!
身軽さが必要な家事や育児にもってこいなのです。
家事育児を行う際、物理的におすすめなワイヤレスイヤホンですが、機能的にもおすすめな理由が5つあります。
①好きな音楽や音声コンテンツを楽しめる
なんといっても、好きな音源を聴きながら作業できるのが大きな魅力!
両手が空くワイヤレスイヤホンなら、水仕事も掃除も、イヤホンをしていないのと同様に行えます。
また、ある程度スマホから離れても接続が保たれるので、あちこち動いても音楽が途切れることがありません。部屋から部屋へ移動する掃除機も身軽にかけられます。

接続の状態はBluetoothのクラスや使用環境など条件にもよります
洗濯物をたたむとか、お皿を洗うとか、頭を使わないでできるルーティーン作業は、懐メロのプレイリストでテンション上げて一気に終わらせましょう!
②周囲の音も聞こえる機能で安心
イヤホンで耳をふさいでしまうと、子どもの声や家電の音が聞こえなくなるのが心配ですよね。
カナル型イヤホン(耳栓型のイヤースピースを耳の中へ入れるもの)には、外の音を取り込む機能がついているものがあります。
この機能を使えば、音楽を流したまま子どもの声や家電の音も耳に入るので、安心して「ながら聴き」ができますよ。
また、耳周辺の骨を振動させて音を伝える骨伝導イヤホンや、耳に引っ掛けたりイヤーカフのように装着したりするオープンイヤー型などを選ぶのも手です。

私はカナル式を使っていますが、子どもが近くにいる時は、外音取り込み機能をオンにしたイヤホンを片耳だけ使っています
イヤホンを装着している片耳からは音楽が聞こえ、解放している片耳では子どもときちんと話せて、良いことづくめです。
③ワンオペしながら知識に触れる
ワンオペ家事育児中は、本を読んだり動画を観たりする時間を確保するのがなかなか難しいですよね。
ポッドキャストやオーディオブックなどを利用すれば、家事や育児をしながら知識を深めることができますよ。
おすすめなのはAmazonのAudible(オーディブル)。
- 対象作品は話題の人気作を含む20万以上
- プロのナレーターや声優による朗読
- 小説、語学学習、子育てなど、幅広いジャンルから選べる
- ダウンロードしておけばオフラインで再生可能
- 月額\1,500で聴き放題(30日間の無料体験あり)
ポッドキャストも充実していて、英会話や経済などのほかにも、元NASA・理研の研究員が話す「佐々木亮の宇宙ばなし」や、四代目桂文我の口演を寄席の雰囲気そのままに配信する「落語チャンネル」もあります。
子どもの声に応えながら音声番組を視聴すると、話途中で呼び止められてストレスになることがあります……
お昼寝中や寝かしつけ中、寝かしつけ後の単独家事の時に聴くのがおすすめです。
④ハンズフリーで電話応対
ワンオペで家事や育児に動き回っていると、スマホをその辺にぽんと置いてきてしまって、電話が鳴っても気が付かないことが多々あります。

スマホをどこに置いたのか忘れてしまうこともしばしば……
ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いていれば、着信した際に自動で切り替わる機能もあるので、受電をスルーしてしまうことがありません。
また、ハンズフリーで話せる機能があれば、スマホなしで作業しながら応答できます。
学校や園などから連絡が来るはずだけど、いつ来るかわからない、という時にも安心です。
⑤寝かしつけ中、耳だけは自分時間に
寝るよー!と声をかけて寝室へ行っても、なかなか寝ない子どもたち。
子どもたちが寝付くまで、隣でひたすら寝たふりをしなくてはいけません。
暇つぶしにスマホを触ったら最後、画面の明るさで子どもたちの目はさえるばかり……

30分以上の虚無がしんどい
ここでも使えるワイヤレスイヤホン。
寝たふりをしながら好きな音楽やポッドキャストを聴いていられるので、精神的にだいぶ楽になります。
音量の調整や再生・一時停止などの基本的な操作にスマホは不要。
イヤホン側の操作でできるので、寝かしつけの妨げになりません。
お笑い番組などを聞いてしまうと、笑いをこらえるのが大変なので、番組チョイスにはご注意を!
ながら家事育児にぴったりなワイヤレスイヤホンの選び方
ワイヤレスイヤホンを家事育児の相棒として選ぶ際、チェックすべき点をまとめました。
①「ながら聴き」の安全性
家事や育児をしながらイヤホンを使用するにあたって、一番気になるのは「ながら聴き」の安全性です。
- 周囲の音を取り込む機能があるか
- 耳穴をふさがない形状か
片耳で使うことが可能かどうかも重要です。
②家事や育児の邪魔にならないフィット感
家事にせよ育児にせよ、とにかく動き回るワンオペ!
ずれたり落ちたりしないよう、きちんとフィットするものを選びましょう。
重さは片耳4~6g程度を目安に確認するのがおすすめ。
骨伝導など、両耳が繋がったネックバンドタイプは30g程度が目安になります。
③操作の簡単さ
忙しいワンオペ家事育児中、スマホを置いたまま、イヤホン本体に触れるだけで操作できるのはとても便利!
音量調整や再生・停止、電話応対ができるかどうかをチェックしましょう。
④防水耐性、紛失の防止策など
ワンオペ家事育児は目も手も足りないので、少々のハプニングは日常茶飯事。
ふとした時にイヤホンを水で濡らしてしまったり、どこかへ落としてしまったりすることも考えられます。
水仕事や汗に強いIPX4以上の防水性能があると安心です。
また、紛失した際に位置情報を確認できる機能があると、万が一のときも焦らずに済みます。
家事育児におすすめなワイヤレスイヤホン5選
「家事や育児をしながら使う」のにぴったりなワイヤレスイヤホンを、ワンオペ主婦の目線から5機種選びました。
①オーディオテクニカ|ATH-SQ1TW2


オーディオテクニカのATH-SQ1TW2は、私が愛用しているカナル式のワイヤレスイヤホンです。
価格は10,000円台ながら、ヒアスルーやワイヤレス充電にも対応した機能派!
デザイン性も高く、初めてのワイヤレスイヤホンにもおすすめです。
おすすめポイント
●Qiワイヤレス充電対応
付属の充電用USBケーブルを、充電ケースに直接接続して充電します。
また、Qi規格のワイヤレス充電器に充電ケースを置くだけでも充電が可能です。

定位置も決まるし、置くだけで充電完了するのは助かる!
●ヒアスルー機能とトークスルー機能
周囲の音をマイクで取り込むヒアスルー機能と、
とっさの時に音楽の音量を下げ、人の声の音域をメインに取り込むトークスルー機能で、外音を聴きながら音楽を楽しめます。
●IPX5相当の防水性能
水仕事や汗でぬれても気にせず使える防水性能。
流水で簡単に掃除ができ、清潔を保てます。
●片耳約4gの超軽量とフィット感
長時間装着しても耳が痛くなりにくい超軽量。
イヤーピースが4サイズ付属しているので、自分にぴったりなサイズを選べます。
●2つの紛失防止策
もしイヤホン本体をなくしてしまっても、専用アプリ「Connect」を使えば、最後に接続した位置を地図で表示することができます。
また、充電ケースのフタには窓がついており、フタを閉じた状態でもイヤホンの有無が確認できます。
デメリット・注意点
●ノイズキャンセリング機能は非搭載
イヤーピースがぴったりとフィットすることで、没入感はかなりあります。
が、「完全に外の音を遮断したい」という方には物足りないかと思います。
●タッチセンサーの連続タップ操作に慣れが必要
触れるだけで操作できるタッチセンサー。
音量の上げ下げなど、さまざまな操作が可能なのですが、個人的に2回連続でタッチするダブルタップが苦手です。

ダブルタップで音量を下げようとしたら、シングルタップ認定になって音量が上がってしまう……
ボタンの割り振りを変えるとか、タッチセンサーの感度を下げるなどして調整しています。
●充電ケース内部の掃除がしづらい
充電ケース内、ワイヤレスイヤホンを収納するポケットの中にほこりなどが溜まりがちです。
充電ケースは非防水のため、流水で洗い流すことはできません。
ティッシュでは奥まで指が届かないので、綿棒を使って拭うようにしています。
詳細なレビューはこちらの「ワンオペ主婦愛用のオーディオテクニカATH-SQ1TWレビュー」からどうぞ。
②ショックス|OpenMove
ショックスのOpenMoveは、耳を塞がずに音を伝える骨伝導イヤホンの入門機。
価格は12,000円ほどで、安全性が高い「ながら聴き」を実現します。
ネックバンド式で安定感も抜群。
周囲の音を聞きながら、安心して家事や育児に集中したい方に最適です。
おすすめポイント
●耳を使わない「ながら聴き」で安全確保
耳の周囲の骨を伝って音を聴く骨伝導イヤホン。
耳の穴をふさがないため、子どもの声や来客のチャイム、車の音を確実に聞き取れます。
●衛生的
耳の中に入れないため、蒸れにくく衛生的です。
圧迫感もなく、長時間の使用でも快適に過ごせます。

カナル式は耳が痛くなるから苦手……という方には特におすすめ!
●激しい動きでも外れない
家事育児はもちろん、ランニングで使用しても問題なし! 安定した装着感です。
また、チタニウムのバンドで両耳が繋がっているタイプなので、小さな子どもが誤って飲み込んでしまう恐れもありません。
デメリット・注意点
●寝かしつけでの使用は難しい
ネックバントが後頭部にくる構造のため、寝転んだ状態ではイヤホンがずれて音が聞こえなくなります。
また、音量を上げると音漏れが目立つことがあるため、静かな寝室などで使用する際には調整が必要です。
寝かしつけ中に使いたい場合は要注意!
●ネックバンドが他のアクセサリーとぶつかる
マスクやメガネとネックバンドがぶつかってずれることがあります。
また、髪の長い方はしばった状態で使用するのがおすすめです。
●音質は「ながら聴き特化」
低音域がやや苦手なので、しっかりと音楽鑑賞したい人にはあまり向きません。
ボーカルやポッドキャストなどの話し声はクリアに聞こえます。
③アンカー|Soundcore P40i
アンカーのSoundcore P40iは、カナル式のワイヤレスイヤホン。
約8,000円という価格ながら、ノイズキャンセリングと外音取り込みの両方を搭載しています。
集中力と安全性を両立させたい方にぴったりな機種です。
おすすめポイント
●ウルトラノイズキャンセリング
周囲の騒音レベルに応じて強さを自動調節してくれます。
たとえば掃除機や換気扇の音など、家事における大きな音を効果的に低減できます。

家の近所で工事しているときでも、書類仕事に集中できそう!
●迫力の低音がしっかりと響く音質
アンカー独自の技術と、11mmの大型ドライバーにより、より深く音楽を楽しめます。
臨場感あふれる音楽と共に、家事の単調なルーティーンワークものりのりでこなせそうです。
●Qiワイヤレス充電対応
オーディオテクニカのATH-SQ1TW2と同じく、付属の充電用USBケーブルを、充電ケースに直接接続して充電します。
また、Qi規格のワイヤレス充電器に充電ケースを置くだけで充電が可能です。
●IPX5防水仕様
水仕事や汗に強く、タフな日常使いに最適です。
デメリット・注意点
●タッチセンサーの誤操作
イヤホン本体に触れて操作できるタッチセンサーが搭載されていますが、耳へ装着する際に意図せずセンサー部分を触ってしまい、誤作動が起きてしまうことがあります。
●装着感
本体がやや大きく、耳の小さな方はフィット感が気になるかも。
イヤーピースはXSからXLまで付属していますが、本体のツルツルした素材感も影響し、汗などで滑ってしまうという意見もありました。
店頭で試着してみるのがおすすめです。
●紛失対策
イヤホン本体を探すための位置情報機能は搭載されていません。
また、ケースに窓はなくフタを閉じると中の様子が見えなくなります。
そのため、イヤホン本体が収納されているかどうか確認するには、その都度フタを開ける必要があります。
紛失には十分注意が必要です。

特に小さな子どもがいるおうちでは、誤飲防止のため確実にケースに収納しましょう!
④シャオミ|Redmi Buds 6 Lite
シャオミのRedmi Buds 6 Liteは、カナル式のワイヤレスイヤホン。
約2,500円という圧倒的な安さにくわえ、アクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み機能の両方を搭載しています。
ワイヤレスイヤホンにあまりお金をかけたくないけれど、必要な機能は欲しい!という方にぴったりです。
おすすめポイント
●驚異の低価格
ノイズキャンセリング・外音取り込みといった高機能を備えながら、ワイヤレスイヤホンとしては破格のお値段!
●ノイズキャンセリングと外音取り込みを使い分け可能
ノイズキャンセリングで騒音をカットする集中モードと、周囲の音を取り込みながら音楽を楽しむ安心モードを使い分けて使用できます。
1人で家事を行う際は集中モード、子どもを見守りながら好きな曲を聴きたい時は安心モードを使うのがおすすめです。
●長時間バッテリー
イヤホン単体で約6時間、ケース併用で最大約30時間の再生が可能です。

使うたびに充電しなくても大丈夫!
●軽量で快適な装着感
片耳わずか約4gと軽く、耳への負担が少ないため、長時間の使用でも疲れにくい設計です。
デメリット・注意点
●ノイズキャンセリング性能の品質
価格相応であり、アンカーのSoundcore P40iやオーディオテクニカのATH-SQ1TW2と比べるとノイズ低減効果は控えめです。
特に風の強いところや電車・飛行機などの音が大きい場所では効果が出にくくなります。
●タッチ操作の誤反応
タッチセンサーの範囲部分が大きく、装着する際に反応してしまうことがあります。
また、一時停止などの操作で反応が悪いことがあります。
●機能性の豊富さ
ワイヤレス充電や紛失防止機能など、上位機種にあるプラスアルファの便利機能は搭載されていません。
⑤ジェービーエル|SENSE LITE
ジェービーエルのSENSE LITEはオープンイヤー型のワイヤレスイヤホン。
価格は今回紹介する中で一番高いですが、「耳穴をふさがない空気伝導方式」のワイヤレスイヤホンは圧迫感ゼロの快適さが段違い。
特にカナル型の閉塞感や骨伝導の振動が苦手な方には一度試していただきたい機種です。
おすすめポイント
●圧迫感ゼロの快適さ
耳穴に入れない空気伝導方式で、長時間装着しても耳が蒸れたり痛くなったりしません。
●ながら聴きに最適
子どもの声やインターホンなど、周囲の音が遮断されないため、安全性と利便性を両立できます。
●バランスの取れた高音質
オープンイヤー型ながら、パワフルな低音とクリアな中高音を実現。
音質面での妥協が少ないため、「ながら聴きでも良い音で楽しみたい」という方にぴったりです。
●高い防水・防塵性能
イヤホン本体はIP54に対応。
キッチンでの水仕事や運動時の汗を気にせず使えます。
●長時間再生
イヤホン単体で最大8時間、ケース併用で最大32時間の再生が可能です。
デメリット・注意点
●装着感の好み
耳掛け式であるため、耳の形状によってはフィット感が合わない場合があります。
メガネをしていても問題なかったという声もあれば、耳が小さくてうまく装着できなかったという声も。
購入前に一度試着してみることをおすすめします。
●音漏れ
通常の使用の範囲であれば気にならないようですが、音量を上げすぎると周囲に音が漏れる可能性があります。
特に電車内では要注意。
●ノイズキャンセリング機能なし
耳を塞がない設計のため、ノイズキャンセリング機能は搭載されていません。
家事の騒音を完全にシャットアウトしたい方には向きません。

「ながら聴き」に特化したイヤホンです
【まとめ】ワイヤレスイヤホンで家事や育児に自分時間をプラスしよう!
家事や育児をする際にワイヤレスイヤホンを使うことで、自分の好きなことを「ながら聴き」で楽しめるようになりました。
- 好きな音楽や音声コンテンツを楽しめる
- 周囲の音も聞こえる機能で安心
- ワンオペしながら知識に触れる
- ハンズフリーで電話応対
- 寝かしつけ中、耳だけは自分時間に
おすすめ機種の中で、私が特に強く推すのはオーディオテクニカのATH-SQ1TW2!
当ブログ記事「ワンオペ主婦愛用のワイヤレスイヤホン」で詳しくレビューしているので、併せてご覧ください。
1人であれもこれもやらなければいけないワンオペ家事育児。
少しでも自分の「好き」「やりたい」「知りたい」を組み込んで、心穏やかに1日を過ごしてくださいね!


